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シアター アーカイブ

2002年10月14日

大竹しのぶはすごい!

きょうNHKの「芸術劇場」の「売り言葉」という舞台録画を観ました。
けっこう興味をそそられるでしょう。演出が野田秀樹で、この一人芝居の主演が、大竹しのぶですから。

ああ…。よかったあ。感動したあ。

これまでのスキャンダラスなさまざまがいっぺんで吹き飛ぶくらい。そのくらい、大竹しのぶという俳優が力量があるのが実感できる舞台でしたし、それを存分に引き出した野田秀樹の脚本と演出も、たいへんな力量だと思いました。

なにより、『智惠子抄』で描かれた、智惠子像にたいする“売り言葉”が、たいへん刺激的だし、説得力があったし、なにより、納得しちゃいました。

なにが智惠子をああいうふうにしたのか。

もう一つの説得力は、背景に流れる、ラジオです。その時々の瞬間を、臨場感をもって感じさせてくれるラジオの効果的な音響効果。

芝居全体が、とても満喫できた、いい舞台でした。

2003年06月16日

きのうの観劇―感激

山梨県内で屈指の文化団体、と言っていいと思う。甲府市内で主に活動している劇団やまなみの代表、梅津さんの、演劇人生50年を記念した公演「父と暮らせば」の最終日の舞台を観劇した。

この演目は以前NHKの芸術劇場の録画放映で見たことがあって、そのとき、娘の人生の岐路と迷いのなかに登場する、リアルな幻影であり娘の思い出の具現化である父を演じたのは、すまけいだった。

梅津さんはたびたび、原爆にかかわることを、梅津さん自身の生き方にかかわる課題といっておられたっけ。

今回の公演は13日の夜から14日の夜と最終日15日の昼間まで、3日間ぶっつづけであった。梅津さんの年齢から考えると、驚異的である。高校と大学時代に芝居をかじったことのある私には、舞台に立つことがどれほど体力を消耗するものか、よくわかる。それも1時間40分の長丁場を、ほとんど出ずっぱり。

梅津さんと、同じく劇団やまなみの坂本さんという女性俳優との共演、二人芝居であった。

坂本さんというすばらしい女優さんを知ることができたことはとても大きな収穫だったし、梅津さんが、この公演の準備を通じて、坂本さんという俳優を育て上げようという真摯な想いも伝わってきた。

はずかしいくらいに涙がとめどなく流れ出てしまって、会場を出るときに、泣きはらした顔をさらすのがとてもはずかしかったけど、しばらくは当時の広島市民の絶望や、後悔や、恐怖や、怒りや、悲しみのなかの希望や、そういうさまざまな感情に移入してしまって、興奮さめやらぬ状態だったっけ。

1日おいて、ようやく冷静に舞台を観た印象をなぞることができた。

2003年11月26日

毛皮のマリー/母のない子

寺山修司作「毛皮のマリー」をCSで視聴。ついでにVHSに録画した。主演は美輪明弘さん。堪能させていただきました。笑い、泣きました。

イヴ・モンタンが同じ題名の曲を歌っていて、ずいぶん前にCDを購入していたのだが、今回視聴したCSの舞台録画のなかで使われていたBGMも、まったく同じ曲。イヴ・モンタンの「毛皮のマリー」だった。

シャンソンの訳詩に、今一度挑戦してみようかと思った。

そうそう、寺山修司の作詞だとわかってびっくりしたのが「時には母のない子のように」。さいごの一節「母のない子になったら誰にも愛を語れない」というのが、胸にずきんと来たのを覚えている。つまり「父なし子の歌」だということに気がついたからだった。

当時は安保条約の条項上、10年たったら、当事国のどちらかが通告すれば、条約を破棄できるという局面を迎えた年だったらしいから、それが反映していたのかもしれないし、沖縄をはじめ、米海兵隊の駐屯基地のある基地の町の微妙な位置づけを反映していたのかもしれない。

なげやりな歌い方に違和感がなかったのは、当時の世相を反映していたのかもしれない。

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