きょう、たまたま国会での質疑応答のやりとりを聞いた小泉首相のは答弁というより、聞いたことには答えず持論を言いたい放題しゃべりまくったという感じ。
しかし、堂々と、フセイン政権からイラク国民を解放し、「復興」を手助けするための「派遣」と繰り返し繰り返しのたまわっていた小泉首相。いつからイラク戦争の大義が、フセイン政権打倒というスローガンにすりかえられたのか。
当然といえば当然か・・・。唯一の大義だった「大量破壊兵器の製造、隠匿を暴露し、撤去させる」というスローガンが空ぶったんだから。それに、小泉さん、ブッシュとの約束の手前強がって強引に押し通すしかない。かといって、このままでは国民に納得してもらえない。ジレンマの末持ち出したのが、今回のような理屈なのでしょうが・・・。
パラドックスだ。「自衛隊は戦争に行くんじゃないんですよ! そこのところがわかっていない。病院をなおしたり、水道設備を復興したりするんだ!」――って、首相と石破が言っていた。
じゃあ、なんで病院関係者、建築専門家、水道工事のキャリアのある専門家集団を組織して、非軍事派遣というかたちで貢献できないの?
「攻撃されたときに対応できるようにすることが大事。外交官だってねらわれる。無差別なんですから、テロの標的は。それ相応の『対抗策』をとらないと。自衛隊だからできるんです。自衛隊だから狙われやすいというのは、実態をみないものだ!」
民間人だって、文官だってねらわれるんだから、「無反動砲」やら装甲車両なんかで物々しく「入国」してくる自衛隊なんか、よっぽど威圧的でしょうに。そもそもそういう混乱を助長させてるのが、軍隊による占領統治政策でしょう? 民家に土足であがりこんで、ぬきうちの家宅捜索なんかされたら、ふつうの人だって怒らないほうがおかしいでしょ。
だいたい、テロにたいして有効な軍備なんて、ありっこない。テロにたいして武力で対抗しようとすると、結局、「皆殺し」作戦になってしまうんだから。なぜって、攻撃は、ゲリラ的に民衆のなかから、民家のすきまから、ドサまわりのサーカスの荷車から、行なわれるから、それらをすべて一掃しようとすれば、民衆を含めて敵視する政策に帰着してしまうんだから。ベトナム侵略戦争でも、散々経験したんじゃなかったんでしょうか。
そんな政策にのっかって、いったい小泉内閣や自民党・公明党は、日本をどこに導こうというんだろう。目先の「約束事」や「利権」や「党略」のために、無辜のイラク国民や自衛隊員、日本の外交関係者を犠牲にするつもりなんだろうか。
サダム・フセインのむさい顔が「朝日」の夕刊の1面にデカデカと掲載されていた。ブッシュの「これで暗黒政治は終わった」っていう言葉がむなしく聴こえるのは、私だけではないでしょう。きっとイラクの人々も同じむなしさと憤りを感じているのではないかしら。破壊者の破壊者は、やはり建設者とはなりえないんです。