いつかこの日記を読み返して、きょうという日に、自分がどういう判断をしていたのか、振り返れるように、やはり、きちんと書き留めておかねばならないと思う。
有事法案が参議院で可決成立した。
前の国会で反対していた民主党、自由党もふくめ、国会内の圧倒的多数の賛成による。
反対したのは、共産党と社民党だ。
しかし、国会の外の、国民大多数の声を代弁したのは、むしろ、共産党と社民党の議員だったと確信する。
誰でも戦争はイヤだ。
なかには、アメリカさんがいるから日本は安泰だという人もいるかもしれない。
しかし、私は、イラク戦争勃発にいたる経過と、勃発後の、言語に絶する惨害を知るにつけ、アメリカがやろうとしていることの実態が、ここにあるのだと、まざまざと見せつけられたと思っている。
日本がアメリカに守られているのではない。
日本はアメリカに占領され、血税をアメリカの世界展開されている軍隊のために湯水のように使われ、自衛隊はアメリカの補完軍隊として増強され、世界への覇権確立にむけて着々と態勢を整えているのだ。
私はこの数ヶ月地上波放送はいっさい見ていない。
事務所や食堂のテレビで有事法案可決成立のニュースを見た。
NHKの若いアナウンサーが、感情のまったくこもらない無機質な声でこう枕詞を言う。
日本が武力攻撃を受けた際の態勢を整えるための有事関連法案……
と。
いったい、現在、世界第2位の軍事費をつぎこんでいる世界有数の自衛隊という軍隊をもっている日本に、どこがせめてくるというのか。
北朝鮮のことが騒がれているが、飢餓・食糧難が喧伝され、独裁体制による矛盾があちこちに吹き出ている脆弱な社会体制である国家の軍隊とは、くらべものにならないくらいの軍事力をもっているのは、この北東・東南アジアのなかで、中国を入れても、日本がダントツなのである。
むしろ、アジアにとっての脅威は、さきの侵略戦争を美化し、世界有数の軍隊を、またいつか展開したような、侵略のための手段として、武力による威嚇の手段として使用するのではないかという脅威なのではないのか。
なんのことはない、「日本が武力攻撃を受けた際」とNHKアナウンサー氏は言うが、国会答弁によれば、この場合の「日本」とは、インド洋や紅海にうかぶ巡洋船であり、イージス艦なのである。アメリカと軍事的共同行動を、現在もなしくずしにとっている自衛隊が、今回のような法制度のもとで、実際に起動するとなれば、まさに、イラクへの侵略戦争のような戦闘行為に、日本の軍隊と、日本国民の財産、公務員、医師、看護婦、港湾労働者、船舶労働者、航空労働者などが、まるごと関わることになる。
たしかに法律は成立したが、具体的法令はこれから作成されるのだという。
断じて、この諸法案を生きて機能させてはだめだ。
あのイラク戦争のような行動に日本の同胞をまきこませてはならない。
一人たりとも、大義なき戦争のための加害者としてはならない。
私は、一般メディアには、すでになんらの期待も、要望も持ち合わせてはいない。
インターネットの世界は、その点で、世界の良心的情報発信者と、こだわりなく、制約なく、つながりをもつことができる。いま、この特性を存分に生かすことが、とても大事になっていると思う。
与えられる情報ではなく、自らの良心にしたがって、つくり、広げる情報へ。
世論は市民の生活感覚から生まれる。生存への欲求から生まれる。
断じてアメリカ政府のバカ殿と、フィクサーたちの、意のままに、世界世論は動くはずもないし、動かしてはならない。