ハンセン病訴訟の勝利報道について思う
ハンセン病訴訟で、国が控訴を断念したニュースはまだ記憶に新しいのですが、なんだか、巷では、小泉さんの手柄になっているようです。
とんでもないです。
熊本で判決もだされて、マスコミでも大きくとりあげられて、なにより、原告の方々の命をかけた行動があってはじめて、“しぶしぶ”“おそるおそる”判決をみとめたという経過があったんですから・・・。
小泉さんだって、ハンセン病患者の隔離政策を是正しなかったこれまでの政府の閣僚の一員だったし、熊本の判決のあと、国が“控訴をした後和解する”などという、恥知らずの手法にうったえようとするなか原告の人たちが控訴断念を訴えようと、首相官邸に面会にきたときに門前払いをくらわした当の本人です。
国の姿勢にたいして批判が集中するなかでようやく3日目に原告の面会要求におうじてその時、新聞社がとった写真が大きく載ったわけだけれど、面会要求に応じさせたのは、なにより、原告の行動の長い長い積みかさねと、その運動によってひろがった世論だと思います。
「小泉さん、よくやった。たいしたものだ」なんて、とても私は言えない。
むしろ、あの日、一面に掲載されていた写真のなかで、原告の手をにぎる小泉さんの顔を見て、「あんた、他人事じゃないんだぞ。あんたが当事者なんだぞ」と思ったものです。